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この記事の答え
- どちらで受けても同じ国家資格。2級・3級の学科は同一問題です
- 違うのは実技の科目。協会は「資産設計提案業務」の1科目、きんざいは2級4科目・3級2科目から選びます
- 迷ったら協会の資産設計提案業務。保険の仕事をしているなら、きんざいの保険系の科目が実務に近い
→ 3級を飛ばして2級から受ける道は受検資格の記事に
私はFP2級とAFPを持っています。この記事は、試験を実施する2つの機関のどちらで受けるかを、両機関の公式資料だけで整理したものです。合格率は同じ期間(2025年10月から2026年2月のCBT)のものを並べました。取得日は2026年9月6日です。
どちらで受けても「同じ資格」
FP技能検定は、日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2つが実施しています。きんざいの説明はこうです。
金融財政事情研究会または日本FP協会のどちらが実施するファイナンシャル・プランニング技能検定を受検しても、合格すれば、1級・2級または3級ファイナンシャル・プランニング技能士の国家資格を取得することができます。取得できる資格は同一です。
金融財政事情研究会「複数指定試験機関方式について」
資格に「協会の2級」「きんざいの2級」という区別はありません。合格証書を出す機関が違うだけです。
学科は同じ問題。なのに合格率が違う
2級・3級の学科試験は両機関で同一の試験問題です(きんざい公式)。形式も同じで、60問・2級は120分、合格基準は36点以上/60点。
| 学科 | 日本FP協会 | きんざい |
|---|---|---|
| 2級 | 47.18%(受検 27,310人) | 24.07%(受検 18,417人) |
| 3級 | 86.60%(受検 42,641人) | 53.97%(受検 19,510人) |
同じ問題を解いているのに、合格率は2倍近く違います。
これは「きんざいのほうが難しい」ではありません。問題は同一です。違うのは受検している人の層で、どちらの機関も、この差の理由を公式には説明していません。学科は、どちらで受けても同じ問題を同じ基準で採点されます。

違うのは実技の科目
受検を申し込むときに、実技の科目を選びます。選んだ科目を実施している機関で受けることになります。
| 日本FP協会 | きんざい | |
|---|---|---|
| 2級の科目 | 資産設計提案業務 | 個人資産相談業務/中小事業主資産相談業務/生保顧客資産相談業務/損保顧客資産相談業務 |
| 2級の形式 | 40問・90分・多肢選択と記述 | 事例形式5題・90分 |
| 2級の合格基準 | 60点以上/100点 | 30点以上/50点 |
| 3級の科目 | 資産設計提案業務 | 個人資産相談業務/保険顧客資産相談業務 |
| 3級の形式 | 20問・60分・多肢選択 | 事例形式 |
協会は「資産設計提案業務」の1科目で、ライフプラン全体を広く問います。きんざいは業務別に分かれていて、保険会社や金融機関の実務に沿った科目があります。
実技の合格率(同じ期間・科目別)
| 実技 | 科目 | 合格率 | 受検者 |
|---|---|---|---|
| 2級 | 協会・資産設計提案業務 | 56.47% | — |
| きんざい・個人資産相談業務 | 54.43% | 5,372人 | |
| きんざい・生保顧客資産相談業務 | 49.27% | 4,043人 | |
| きんざい・損保顧客資産相談業務 | 59.23% | 130人 | |
| きんざい・中小事業主資産相談業務 | 39.05% | 425人 | |
| 3級 | 協会・資産設計提案業務 | 84.88% | — |
| きんざい・個人資産相談業務 | 65.61% | 6,195人 | |
| きんざい・保険顧客資産相談業務 | 47.90% | 12,719人 |
協会の実技受検者数は、この記事で使った公表ページに載っていないため空欄です。2級では協会と、きんざいの個人資産相談業務が同じ水準。3級は協会が高く、きんざいの保険顧客資産相談業務は受検者が最も多いのに合格率が最も低い。保険会社の団体受検が多い科目と言われますが、それは公式の説明ではないので、ここでは数字だけ示します。

どう選ぶか
- 迷ったら、協会の「資産設計提案業務」幅広い出題で、記述もある。AFPまで進むなら協会の認定研修と相性がいい
- 保険の仕事をしているなら、きんざいの保険系3級は「保険顧客資産相談業務」、2級は「生保顧客資産相談業務」。実務の事例で解ける
- 事業主の相談をするなら「中小事業主資産相談業務」2級のみ。受検者は少なく、合格率も低い。用途がはっきりしている人向け
一部合格の免除は、途中で機関を変えると使えない場合があります。協会の要綱には「日本FP協会で受検申請する場合、実技試験の免除は資産設計提案業務に限る。きんざいが実施した実技試験の免除はできない」とあります。学科だけ受かって実技を落とした人が機関を変えると、実技の科目そのものが変わります。最初に決めた機関で通すのが無駄がありません。

手数料と日程は同じ
| 級 | 学科 | 実技 | 両方 |
|---|---|---|---|
| 2級 | 5,700円 | 6,000円 | 11,700円 |
| 3級 | 4,000円 | 4,000円 | 8,000円 |
両機関とも同額です(非課税)。2級・3級はどちらもCBTで随時受検でき、2026年度は4月から翌年3月まで月ごとに実施されます。協会は休止期間(5月24日から31日、12月28日から1月5日、3月25日から31日)を公表しています。きんざいの休止期間は日程ページに記載がなく、申し込むときに確認してください。
学科と実技の一部合格は、どちらの機関でも合格した試験実施日の翌々年度末まで免除に使えます(協会要綱)。
講座を比べてから決める
3級から入るか、2級から入るか。受講料も、各社が公表している合格率も、条件がそろっていないと比べられません。当サイトでは公式ページの数字を確認日つきで並べています。
- 資料請求は無料で、届いてから考えれば十分です
- 合格率は各社で集計の母集団が違うので、横並びにはしていません
当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しており、上記リンク経由の資料請求や申込みで当サイトに報酬が発生することがあります。いかなる講座も合格を保証するものではありません。
まとめ
- 資格は同一。学科は同一問題、手数料も同額
- 違うのは実技の科目。協会は1科目、きんざいは業務別
- 学科の合格率の差は問題の難易度ではない。受検者層の違いで、公式は理由を説明していない
- 迷ったら協会の資産設計提案業務。保険の実務があるならきんざいの保険系
- 一部合格の免除は機関をまたげない。最初に決めた機関で通す
3級を受けずに2級から受ける方法は受検資格の記事に、講座の受講料と各社が公表している合格率はFPの講座を比べるページにまとめました。
よくある質問
日本FP協会ときんざい、どちらで受けても同じ資格ですか?
同じ国家資格(FP技能士)です。2級・3級の学科は同一問題で、手数料も同額です。違うのは実技の科目です。
実技の科目はどう違いますか?
協会は「資産設計提案業務」の1科目です。きんざいは2級が4科目、3級が2科目から選びます。迷ったら協会の資産設計提案業務、保険の実務があるならきんざいの保険系の科目が近いです。
学科の合格率が協会のほうが高いのは、問題が易しいからですか?
違います。学科は同一問題なので難易度の差ではありません。差が出る理由を両機関とも公式には説明しておらず、受検者層の違いと見られます。
出典(いずれも2026年9月6日確認)
- 金融財政事情研究会「複数指定試験機関方式について」(資格の同一性、学科の同一問題、実技科目の分担)
- 同「2026年度試験日程・科目・受検手数料」(2級・3級の実技科目、受検手数料、CBT実施期間)
- 同「ファイナンシャル・プランニング技能検定2級 試験要綱」(学科60問120分、実技は事例形式5題90分、合格基準)
- 同「CBT試験結果:2025年10月~2026年2月実施」(2級・3級の学科と実技科目別の受検者数・合格率)
- 日本FP協会「2級・3級FP技能検定 試験要綱」(実技は資産設計提案業務、形式、合格基準、受検手数料、一部合格の免除と他機関の実技免除の扱い)
- 同「合格率」(2025年10月から2026年2月実施分の2級・3級 学科・実技)、「試験日程」(2026年度の実施期間と休止期間)
本記事はFP技能検定の実施機関に関する公表情報の整理です。科目・手数料・日程は変わることがあります。申込みの前に必ず各機関の最新の案内でご確認ください。
この記事に出てくる人松本 千夏(36・千葉/宅建に受かって、事務職から営業へ転職した) 森田 由美(44・大阪/保険代理店の営業。きんざい側のFP) 石井 健吾(34・東京/行政書士に受かった。登録して開業の準備中)
14人の紹介は登場人物にまとめています(記事を読みやすくするための架空の人物です)。
