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FP2級を受けたいけれど、3級から順に受けると時間がかかる。そう思っている人は少なくないと思います。
結論から書くと、3級に合格していなくても2級を受検できる道が3つあります。そのうち誰でも使えるのが「AFP認定研修(基本課程)の修了」です。この記事では、日本FP協会が公表している受検資格の条件と、3級から入る場合との違いを整理します。数字と条件はすべて2026年9月4日に日本FP協会の公式ページで確認したものです。
2級の受検資格は4つ。どれか1つでいい
日本FP協会が示している2級FP技能検定の受検資格は、次の4つです。いずれか1つ以上を満たせば受検できます。
| 条件 | 誰が使えるか | |
|---|---|---|
| 1 | 3級FP技能検定の合格者 | いちばん一般的な道 |
| 2 | FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者 | 金融機関や保険の実務経験がある人 |
| 3 | 日本FP協会認定のAFP認定研修を修了している者(修了証明書の保持者) | 実務経験がなくても使える |
| 4 | 金融渉外技能審査3級(旧審査試験)の合格者 | 旧制度の合格者 |
2番の実務経験について、協会は「資産の設計・運用・管理及びこれらに係わる相談業務、コンサルティング業務等ファイナンシャル・プランニング業務に携わった経験が通算2年以上ある者」と定義しています。年数は受検申請の締切日までに通算2年以上あることが必要です。
金融の仕事をしていない人にとって現実的なのは、1番(3級から)か、3番(AFP認定研修から)のどちらかです。
AFP認定研修とは何か

協会の説明はこうです。
AFP認定研修とは、ファイナンシャル・プランニングに必要な倫理・コンプライアンスとライフプランや金融、保険など6つの専門分野にわたる知識を体系的に学習できるように構成された日本FP協会認定の研修講座
日本FP協会「AFP認定研修について」
このうち「基本課程」が、一般の人向けのコースです。協会は「3級FP技能検定に合格していない場合でも、AFP認定研修(基本課程)を修了することで、2級FP技能検定の受検資格が得られます」と明記しています。
研修は認定教育機関が実施していて、協会のサイトに一覧と講座の検索ツールがあります。特定の会社に限られるものではありません。
研修には「提案書」の提出がある
ここが3級ルートとの一番の違いです。AFP認定研修を修了するには、学習の総仕上げとして「提案書」を作って提出する必要があります。協会の説明では「課題に基づいた『提案書(ライフプランを実現するための計画書)』を作成します」とされています。
期間の目安はおおよそ1か月から6か月で、原則として受講開始から1年以内に修了しなければなりません。試験を受ける前に、この工程が入ります。
2つのルートを並べて比べる
| 3級から入る | AFP認定研修から入る | |
|---|---|---|
| やること | 3級の学科と実技に合格する | 認定研修を受け、提案書を出して修了する |
| 期間の目安 | CBTで随時受検できる | おおよそ1か月から6か月(1年以内に修了) |
| 費用(公式で確認できるもの) | 3級 学科と実技で8,000円(非課税) | 受講料は協会公式に記載なし。教育機関ごとに異なる |
| そのあと | 2級を受検(学科と実技で11,700円) | 2級を受検(同額)。合格すればAFP認定の要件が揃う |
| 向く人 | まず一度受けて手応えを見たい人 | 2級とAFPをまとめて取りに行く人 |
AFP認定研修の受講料は、日本FP協会の公式サイトには金額の記載がありません。認定教育機関がそれぞれ設定しているためです。検討するときは、各社の講座ページで確認してください。
AFPまで見据えるなら、研修ルートは無駄がない
AFPの認定要件は、AFP認定研修の修了と2級FP技能検定の合格の両方です。つまり、いずれAFPを取るつもりなら、研修はどのみち受けることになります。
3級から入った場合は「3級合格 → 2級合格 → あとで認定研修」という順になり、研修は後回しになります。研修ルートなら「研修修了 → 2級合格」で、合格した時点でAFPの要件が揃います。3級の受検料8,000円と、その分の学習期間が要らないのも違いです。
逆に、AFPまでは考えていない、まず2級の内容に触れてみたいという人には、3級から入るほうが軽い選択です。3級はCBTで随時受検でき、直近の合格率は学科86.60%、実技84.88%(日本FP協会・2025年10月から2026年2月実施分)でした。
どちらでも、試験はCBTで毎月受けられる

2級・3級とも学科・実技がCBTに完全移行しています。2026年度は2026年4月1日から2027年3月24日まで実施され、休止期間は5月24日から31日、12月28日から1月5日、3月25日から31日です。合格発表は実施月ごとに行われます。
合格基準は2級・3級とも共通で、学科は60点満点中36点以上、実技は100点満点中60点以上です。
受検手数料(日本FP協会・非課税)は次のとおりです。
| 級 | 学科のみ | 実技のみ | 両方 |
|---|---|---|---|
| 3級 | 4,000円 | 4,000円 | 8,000円 |
| 2級 | 5,700円 | 6,000円 | 11,700円 |
なお、FP技能検定の実施機関は日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2つあります。学科は共通で、実技の科目が違います。協会は資産設計提案業務、きんざいは個人資産相談業務などです。合格率も母集団が違うので、単純に比べることはできません。この記事の数字はすべて日本FP協会のものです。
講座を比べてから決める
3級から入るか、2級から入るか。受講料も、各社が公表している合格率も、条件がそろっていないと比べられません。当サイトでは公式ページの数字を確認日つきで並べています。
- 資料請求は無料で、届いてから考えれば十分です
- 合格率は各社で集計の母集団が違うので、横並びにはしていません
当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しており、上記リンク経由の資料請求や申込みで当サイトに報酬が発生することがあります。いかなる講座も合格を保証するものではありません。
まとめ
- 2級の受検資格は4つあり、どれか1つでいい
- 実務経験がない人でも、AFP認定研修(基本課程)を修了すれば3級なしで2級を受検できる
- 研修は1か月から6か月が目安で、受講開始から1年以内に修了する。提案書の提出がある
- 研修の受講料は協会の公式サイトに記載がなく、教育機関ごとに違う
- AFPまで取るつもりなら研修はどのみち必要なので、研修ルートのほうが手数が少ない
- 試験はCBTで毎月受けられる。合格基準は学科36点、実技60点
講座ごとの受講料と、各社が公表している合格率はFPの講座を比べるページにまとめました。AFP認定研修に対応しているかどうかも、そこで確認できます。
出典・参考(いずれも2026年9月4日確認)
- 日本FP協会「2級・3級FP技能検定 試験概要」(受検資格、受検手数料、合格基準)
- 同「実務経験について」(実務経験2年の定義)
- 同「AFP認定研修について」(研修の内容、基本課程で2級の受検資格が得られること、期間、提案書)
- 同「試験日程」(2026年度のCBT実施期間と休止期間)
- 同「合格率」(2025年10月から2026年2月実施分)
- 同「認定教育機関一覧」「AFP認定研修検索」
本記事はFP技能検定の受検資格に関する制度の整理です。受検資格の判定は試験実施機関が行います。受検手数料や日程は変わることがあるため、申込みの前に必ず実施機関の公式ページでご確認ください。記載は2026年9月4日時点の公表情報に基づきます。
